子ども達に平和について伝えたいけど、
テレビの映像や写真は刺激が強すぎる……
そんな方に!
読んだ後、平和についてゆっくり話せるような
刺激の少ない深い絵本をまとめました!
と言いつつ…
最近戦争についての特番ってほとんどないですよね。
私も昔キツくて見れませんでした。
だから、我が子には自分で伝えるしかなくない。
でもキッツい!!
怖い事実をただ伝えても、子ども達は「怖い!」で終わってしまう。
そうじゃなくて!
読んだ後、
平和について「話し合える余裕」を持てる絵本を集めました。
本当に大切なことを、逃さず伝えるお手伝いに◎
1冊目
2冊目
3冊目
4冊目
5冊目
6冊目
7冊目
楽しい絵本も読みたい時は…
戦争の本だけ読むのはツライ…
その後楽しい気持ちにもなれるようにしたい!
そんな時は他の絵本もセットで読むのがおすすめ◎
1年に1度、戦争について考えられる8月。
子ども達と、深く話し合える時間になりますように。
原爆が落ちた「原爆ドーム」から見た、戦前から今を描く物語。
ドームくんの視点で戦争と原爆、そして原子力発電について語られています。
今でこそ「原爆ドーム」と呼ばれていますが、もともとはドームくんにも違う名前がありました。
ドームくんの優しい語りかけで原爆・戦争の様子を知ることができる1冊です。
『すみれ島』今西祐行 文,松永禎郎 絵 偕成社
特攻隊って何?戦争に行った人たちはどんな気持ちだったの?
その疑問に答えてくれるのがこちら
すみれがたくさん咲く「すみれ島」。
その島は、昔特攻隊の飛行機が落ちたところでした。
片道分だけの燃料を積んで飛び立つ飛行兵たち。
それを見送る子どもたち。
戦争なんて恐ろしいところに行ける人たちはどんな気持ちだったんだろう。きっと自分たちとは違う強い心を持っていたはず。
そう思ってしまいがちだけれど、実は違う。
私たちも彼らも、同じ人であることを感じる作品。
戦争という恐ろしい場に向かう、心優しい人々の本音をこっそり教えてくれます。
『ボクの穴、彼の穴。』デヴィッド・カリ, セルジュ・ブロック 著,松尾スズキ 訳 千倉書房
戦争していた相手のことにも関心が向いたらこちら。
戦争に行く前、僕らは全員、敵はものすごく怖くて、ものすごく悪い奴だと教えられた。
だから、そんな奴らから家族を守るために戦った。
でも、相手は本当にそんなにひどい人間だったんだろうか。
戦っている相手も同じ人間だった。そう教えてくれる1冊。
戦争のことを考えすぎて怖くなったら気分転換!
戦争のことを考えていると、だんだん不安になったり怖くなったりすることもあります。
でも、戦争について知ることは、もう二度と同じことを起こさないためであって、不安や恐怖を煽るためじゃない。
不安になったら、この本を読んで未来の明るさを感じよう!
『それしかないわけないでしょう』ヨシタケシンスケ 著 白泉社
戦争のこと考えてたら不安になってきちゃった!
心が未来の不安でいっぱいになってしまったら、この絵本に助けてもらおう!
戦争が起きたらどうしよう。
家族がバラバラになったらどうしよう。
食べるものがなくなったらどうしよう。
でも、それしかないわけないでしょう!
平和のスピーチを自分がいつかするかもしれない。
100歳になっても家族で誕生日をお祝いしてるかもしれない。
食べるものを作って会社の社長になっちゃうかもしれない。
未来はひとつじゃない!
考え方を広げてくれるおはなしです。
平和について考える絵本4冊
戦争について学んだら、
今度は平和について考えさせてくれる絵本!
『へいわってどんなこと?』浜田桂子 作 童心社
そもそも平和ってどういうこと?
その疑問に真向対応!
平和の定義はひとつじゃない。
家族と笑っていられること?安心して寝られること?
目に見えない「平和」を1つづつ具体的な言葉にしてくれる作品。
自分にとって平和とは何かを考えさせてくれます。
『そらいろ男爵』ジル・ボム 文,ティエリー・デデュー 絵,中島さおり 訳 主婦の友社
戦争を止める方法はないの!?
その疑問にヒントをくれるのがこちら。
人類の歴史の中で、戦争が全くなかったときは1度もない。
戦争をやめることはできないのだろうか?
その問いの答えはまだありません。
でも、ヒントならあります。
アイディア次第で止まる戦いがある。
そらいろ男爵が戦争を止めた方法とは?
『3びきのかわいいオオカミ』ユージーン・トリビザス 文,ヘレン・オクセンバリー 絵,こだまともこ 訳 冨山房
戦いたくないのに誰かが攻撃してきたら?
1つの答えを示してくれるのがこの絵本。
おとぎ話『3びきのこぶた』のパロディ作品。
かわいいオオカミのもとに、こわーいブタがやってきます。
ブタはハンマーやダイナマイトなど恐ろしい方法で攻撃してきます。
一方オオカミたちも驚きの家作りを展開。
意外性に満ちて、子どもたちも大笑いで聞いてくれる絵本ですが、
実は作者は平和学者なのです。
どうしたら戦いを止められるのか、和解できるのか。
平和について考え続ける作者がたどり着いた1つの答えとは。
『せかいでいちばんつよい国』デビッド・マッキー 作,なかがわちひろ 訳 光村教育図書
本当の強さってなんだろう?
戦争に勝って相手を征服するということは、
相手を自分たちに従わせるということ。
だから、歴史上戦争に勝った国は、
相手の国の人々に、自分の国の言葉を覚えさせたり、
自分の国の文化を強要してきました。
でも、あれれ、このお話では
相手の国に自分の国の文化を刷り込ませたのはどっち?
攻撃してくる相手にどう対応したらいいのか。
上で紹介した『3びきのかわいいオオカミ』と通じるものがある絵本です。
平和だからこそ楽しめる!嫌なことも楽しく切り替え
平和な時でも、理不尽や不満はでてくるもの。
でも、平和な時なら、そんな嫌なことも考え方次第で乗り越えられるかも?
『ふまんがあります』ヨシタケシンスケ 作・絵 PHP研究所
平和だからこそ、嫌なことだって乗り越えられる!
戦争や平和についてたくさん考えたら、
ちょっと頭をひと休み。
子どもが抱える不満を
お父さんが面白おかしく受け流します。
自分に余裕がない時は、嫌なことがあると、心が折れてしまったり、泣きたくなってしまったり、イライラと怒ってしまったり。
でも、平和なら、ちょっとした不満も笑いに変えて乗り切れる!
平和だからこそ楽しめる、あたたかく笑みがこぼれる1冊です。
おわりに
戦争は怖い。
でも、怖いからといって目を背け続けていたら、
いつかまた同じ戦いを繰り返してしまう。
今が平和だからこそ、戦争を知り、平和を考える。
その入り口に、教員・司書時代もお世話になった絵本たちです。
この絵本たちに込められた平和への願いが
たくさんの人のもとに届きますように。
面白く、笑顔になれる絵本たちに元気をもらいつつ、
戦争や平和についての絵本もぜひ手に取ってもらえたら嬉しいです。
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